
TradingView(トレーディングビュー)というチャートサービスをご存知でしょうか?
株や外国為替、暗号通貨など様々な投資対象の価格をチャートで表示できる優れたサービスです。
チャートソフトといえばMT4が有名ですが、今ではこのTradingViewに乗り換えた人も少なくはないと思います。
TradingViewについて詳しく知りたい方は、外部サイトですがこちらを参考ください。
今回はこのTradingViewで使用することができるプログラミング言語pine script(パインスクリプト)について説明します。
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pine scriptとは何か?
pine scriptはTradingViewでのみ動かすことができるプログラミング言語です。
そもそも、TradingViewのチャート上でインジゲーターを開発したり便利に活用できるようにTradingView社が開発したプログラミング言語になります。
この言語は現在TradingView以外で使用することはできません。
pine scriptで何ができるのか?
pine scriptはTradingViewのチャートで使用する言語ですが、以下のことができます。
- インジゲーターの開発
- アラートを鳴らす
- バックテストの実施
こんな感じになります。
インジゲーターの開発
インジゲーターの開発と言うと、ちょっと大げさに感じますが、新しいインジゲーターを作ったりすでにあるインジゲーターを組み合わせたりなどして、自分なりのシグナルを作り矢印などのアイコンでチャートに表示させたりすることができます。
裁量トレードをしている方の中にはろうそく足と平均線の位置関係がこうなったら矢印を表示してほしいといった需要があると思います(ろうそく足と平均線はあくまでたとえです)。
こういったことがpine scriptではプログラミングすることで可能となります。
アラートを鳴らす
アラートそのものはTradingViewの機能にあります。
pine scriptを使わなくでも利用することが可能です。
ただ、pine scriptを使うことで、自分の好きな場所でアラートを鳴らしたり、より複雑な条件でのアラート設定が可能になります。
裁量トレードをしている方なら、この条件が成立したらアラートで教えてほしいといった需要があると思います。
これをpine scriptなら実装することができるかもしれません。
アラートは、もちろん音で鳴らすこともメールで通知することもできます。
バックテストを実施
pine scriptで書かれたロジックが過去のチャートにおいてどのような収益になるのか?
バックテストを行ってすぐに確認することができます。
トレードにおいて過去の検証はとても重要なことですが、その作業をpine scriptが行ってくれます。
pine scriptを学ぶ方法は?
マイナーなプログラミング言語のため今のところチュートリアルを見ていくしかないかと思います。
それと、今後このブログではpine scriptを初心者に向けに記事にしていきますので、pine scriptを勉強したいという方は読んでいただければと思います。
pine scriptはクセのある言語だと言われますが、一般的なC言語とかJAVAとかに比べて習得のハードルがとても低いです。
チュートリアルを見ながらコツコツ勉強することで、習得は可能だと思います。
pine scriptは万能ではない
いろいろpine scriptのことを書いてきましたが、決して万能なものではありません。
それは、人間が視覚的に判断するものをプログラミングで実装することは難しいからです。
例えば「押し目」でトレードする人がいるとしましょう。
この「押し目」はpine scriptで正確にコーディングすることはできません。
さらに、三尊のようなチャートパターンも人の目で視覚的に判断するためpine scriptでの実装はできません。
ただ、裁量トレーダーの方なら、自分のトレードの補助として、botトレーダー方ならバックテスト用のツールとして使用することができます。
とても面白く便利に使うことができますので、興味がある方は勉強してみてください。