jQueryはオワコンなのか?現役エンジニアが語る「生存戦略」と学習のすすめ
「jQueryはもうオワコン」「今はReactやVueの時代」
ネット上でプログラミング学習の情報を探していると、そんな言葉をよく見かけませんか?これからWeb制作を学ぼうとしている方にとって、「今さらjQueryを勉強して意味があるのか?」というのは大きな悩みどころだと思います。
今回は、現役のWeb制作者としての視点から、「jQueryは本当にオワコンなのか?」というテーマについて、具体的なデータや業界の現状を交えて解説します。
動画で確認したい方はこちら↓ 結論:jQueryは「バリバリ現役」です
結論から申し上げますと、jQueryはオワコンどころか、現場では「バリバリ現役」で稼働しています。
もちろん、技術トレンドとして「減少傾向」にあるのは事実です。しかし、「オワコン」の定義を「もう誰も使っていない」「仕事がない」とするならば、それは全くの誤りです。
なぜそう言い切れるのか?その理由を、「Web制作」と「フロントエンド開発」の違いや、実際の市場データから紐解いていきましょう。
前提:「Web制作」と「Webアプリ開発」を分けて考える
jQueryが必要かどうかを判断するには、まず目指すキャリアの方向性を明確にする必要があります。私はここを以下のように切り分けて考えています。
フロントエンド開発(Webアプリ)
- WebアプリケーションのUI/UXを作る仕事
- 技術スタック:React, Next.js, Vue.js など
- jQueryの必要性:低い(ほとんど使われない)
Web制作(ホームページ制作)
- 企業のコーポレートサイトや飲食店のホームページを作る仕事
- 技術スタック:WordPress, HTML/CSS, JavaScript (jQuery)
- jQueryの必要性:非常に高い(鉄板の技術)
もしあなたが、WebサービスやSaaSを作るエンジニアを目指すなら、jQueryよりReactなどを学ぶべきです。しかし、「Web制作」で副業・転職・フリーランスを目指すなら、jQueryは避けて通れない必須スキルと言えます。
データで見るjQueryの圧倒的シェア
「感覚的に使われている」だけでなく、数字にもその傾向ははっきりと表れています。
全Webサイトの約8割で使用
W3Techsによる2024年8月時点の調査では、全世界のWebサイトの約77.2% でjQueryが使用されています。Webの歴史が長い分、過去に作られたサイトが多いことも要因ですが、これだけのシェアを持つ技術がいきなり消滅することは考えにくいでしょう。
WordPressとの「切っても切れない」関係
Web制作の現場で欠かせない「WordPress」ですが、日本国内でのシェアは約67.9%と非常に高い数値を誇ります。
重要なのは、WordPressには最初からjQueryが組み込まれているという点です。多くのテーマやプラグインがjQuery前提で作られているため、WordPress案件を扱う以上、jQueryは切っても切れない関係にあります。
なぜ今でもjQueryが使われるのか?
Reactなどのモダンな技術がある中で、なぜjQueryは生き残っているのでしょうか。
①「簡単なことを簡単に」やるのが得意
jQueryの最大の特徴は、「簡単な実装を、短いコードで実現できる」点です。
「ボタンを押したら開く」「スクロールしたらフェードインする」といったWeb制作でよくある演出を実装する場合、Reactなどで大掛かりな環境を作るよりも、jQueryでサッと書いた方が圧倒的にコストパフォーマンスが良いのです。
② 莫大な「過去の資産」の保守
過去10年以上にわたって作られてきたWebサイトの多くはjQueryで動いています。保守や改修の案件に入ると、圧倒的な確率でjQueryに出くわします。
「jQueryは読めません」では、こうした保守案件に対応することができません。
今後の学習方針:初学者はどう向き合うべき?
これからWeb制作を学ぶ方は、以下のスタンスで学習することをおすすめします。
- Reactなどのモダンフレームワークは後回しでOK
Web制作(ホームページ制作)で稼ぎたいなら、Reactなどが求められることは現状ほとんどありません。 - 「バニラJS(素のJS)」または「jQuery」を学ぶ
まずはこの2つに集中しましょう。 - おすすめは「jQuery」から入ること
jQueryは記述が簡単で直感的なので、初学者の最初の言語としておすすめです。コードの書き方を一つ覚えてしまえば、将来的にバニラJSや他の技術へ移行する際のハードルも下がります。
まとめ
トレンド情報に流されて「jQueryはオワコンだからやらない」と判断するのは早計です。
「現場で使われている技術」を学ぶのが、仕事を得るための最短ルートです。
特にWeb制作のフリーランスや副業を目指す方は、自信を持ってjQueryを学習してください。まだまだ「現役バリバリ」の道具として、あなたの武器になってくれるはずです。