
皆さん、こんにちは。ひらくです。
今回は、最近よく目にする「WebP(ウェッピー)」という画像形式について詳しく見ていきたいと思います。
Webサイトを見ていると「.webp」という拡張子の画像が増えたと感じている方も多いのではないでしょうか。これはGoogleが開発した、比較的新しい画像形式です
WebPの最大の特徴は、「画質を高く保ったまま、データサイズを小さくできる」ことです。
これまでの画像形式と比べると、以下のような関係にあります。
実際に、私がサムネイル用に作成した画像(白と黒のシンプルなもの)をPNGとWebPで保存し比較してみました。
(※注:画像のデザインや色数によって圧縮率は変わります)
このように、ファイルサイズが約40%も削減(元の約60%)されました。
Webサイトにおいて、画像のファイルサイズは非常に重要です。テキストに比べて画像データは容量が大きいため、読み込みに時間がかかります。
画像サイズを小さく(軽く)することで、Webページの表示速度が向上します。最近は高速な回線が増えましたが、それでも画像の軽量化は、ユーザー体験(UX)の向上に直結する重要な要素です。
WebPのすごい点は、これまでの画像形式が持っていた特徴を幅広くカバーしていることです。
このように、WebPは「写真」「ロゴ」「透過画像」「アニメーション」といった、これまでJPEG・PNG・GIFが別々に担っていた 役割を、ほぼ全てカバーできてしまいます。
今後のWeb制作では、画像形式がWebPに統一されていく流れが加速していくかもしれません。
WebP画像を作成する方法はいくつかありますが、簡単なのはGoogleが公開している「Squoosh(スクーシュ)」というWebツールです。




もちろん、Adobe PhotoshopやIllustratorなどのグラフィックソフトを持っている方は、書き出し設定でWebPを選択することでも作成可能です。
WebPをWebサイトで使う際、気になるのが「古いブラウザで表示されなかったらどうしよう?」という点です。
その問題を解決するために、最近のモダンなWeb開発では「<picture>タグ」を使うことが増えています。
<picture>タグは、ブラウザがどの画像形式に対応しているかを判断し、最適な画像を出し分けてくれるHTMLタグです。
▼ コーディング例

▼ このコードの動き
この書き方をしておけば、WebPに対応した最新のブラウザでは軽量なWebPを、対応していない古いブラウザ(主にInternet Explorerなど)では従来のJPEGを表示させることができ、安全です。
現在、Internet Explorer(IE)を除くほとんどの最新ブラウザ(Chrome, Firefox, Safari, Edge)はWebPに対応しています。
最近のWeb制作ではIEをサポート対象外とすることも多いため、<picture>タグを使わずにいきなり<img>タグでWebPを指定する(<img src=”image.webp”>)ケースもありますが、より安全に対応するなら<picture>タグの使用をおすすめします。
今回は、新しい画像形式「WebP」について解説しました。
インターネットから画像をダウンロードするとWebP形式であることが非常に増えてきました。Web制作に携わる方はもちろん、ブログ運営などをしている方も、この機会にWebPの基本知識を身につけておくと良いでしょう。