
パソコンを使っていて保存容量が足りなくなる時はありませんか?ちなみに僕の場合は、パソコン一台に家族の写真や子供の運動会の映像、仕事関係のファイルを保存しています。
500ギガもあるハードディスクですが、なぜかいっぱいになってしまって、ファイルを選んでは削除して対応することも多々あります。外付けのハードディスクを購入しデータを移動すれば済む話しですが、外付けのハードディスクを買わなくてもパソコン内でデータを移動し空き容量を確保するという方法もあります。
ここでは、パソコンのドキュメントファイルの場所を移動しパソコンの容量を確保する方法を詳しく説明します。
▽この記事の目次(この記事の読了目安10分)
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1. パソコンの容量を圧迫する原因とは?
パソコンの容量を圧迫するデータはたくさんありますが、一番の原因は映像や音楽、写真といったファイルです。特に映像の場合は一つのデータが大きく、たくさんあるとハードディスクをかなり圧迫します。
音楽ファイルも大きいですが、映像ほどではありません。しかしたくさん音楽を保存すると結構なデータサイズになります。写真ファイルもカメラがより高解像度になったことでデータは日々大きくなる傾向にあります。
今回はこの映像や写真などを保存する「ドキュメント」フォルダをパソコン内で移動し容量を確保するという話しです。
1.1. 「ドキュメント」とは何だ?
もともとwindows7やxpのころは、「マイドキュメント」というフォルダがあり、その中に作成したファイルや写真、撮影した映像や音楽などを保存していました。Windows10では「マイドキュメント」というフォルダはなく、その代わりに「ドキュメント」や「ピクチャ」「ミュージック」や「ビデオ」などのフォルダがあります。
作成した文書などは「ドキュメント」、写真は「ピクチャ」映像は「ビデオ」音楽ファイルは「ミュージック」に保存するのが一般的です。
こういった個人のファイルを保存しておく場所が「ドキュメントフォルダ」といえます。
パソコンを長年使っていくと、ここに保存されるファイルが多くなります。これによってパソコンの容量はどんどん圧迫されていくわけです。
2. ハードディスクは2つに分かれてる?パーテンションについて
話しは変わって、パソコンのデータを記憶する装置「ハードディスク」の話です。ハードディスクとは、パソコンのパーツの一つで、色々なデータを保存しておく場所になります。パソコンで作成した文書やエクセルデータ、デジカメの写真や音楽、ビデオカメラの映像はこのハードディスクに保存されます。
さらにOSと呼ばれるものも、このハードディスクに保存されています。簡単に言うと、Windowsのシステムそのものもハードディスクに保存されているということです。
2.1. 一つのハードディスクを物理的に2つに分ける
全てのパソコンがという訳ではないのですが、ハードディスクを2つに分けているパソコンがたくさんあります。専門的な用語で言うと、CドライブとDドライブです。
上の画像を見ると分かりますが、Windows10で「PC」にアクセスすると「OS(C;)」と「Date(D;)」というのがあるのが分かります。これがハードディスを2つに分けている証拠になります。それぞれ「Cドライブ」と「Dドライブ」と呼ばれます。
僕のパソコンはCドライブがもはやパンパンですね(汗)
2.2 ハードディスを二つに分けるメリットとデメリット
ハードディスクは多くのパソコンで最初からCとDに分かれています。なぜ2つに分けるのか?良く分からない人も少なくはないと思います。まずはパーテンションを2つに分けるメリットとデメリットを紹介しましょう。
パーテンションを分けるメリット
それではハードディスクを2つに分けたときのメリットを説明していきます。主に3つです。
1)万が一ハードディスクのトラブルが起きてもデータ紛失を回避できる可能がある
ハードディスクがクラッシュなどした場合に、もしクラッシュした場所がCドライブであれば、Dドライブのデータはそのまま他のハードディスクに移動することができる可能性があります。
ハードディスクがクラッシュすることは稀なことですが、万が一に備えることが可能です。
2)リカバリー時にもデータを残すことができる
こちらも稀なことですが、パソコンを新品の状態(中身のデータを)に戻したいということもあるかと思います。例えばパソコンを友人や知人に譲るといったケースです。リカバリーという作業を行うとパソコンは工場から出火した状態に戻すことが可能です。
この作業の時でも、大事なデータをDドライブに保存しておくとDドライブのデータを残すことができます。リカバリーで初期化されるのはCドライブになります。
3)バックアップを簡単に行うことができる
パーテンションを分けることで、Cドライブにはシステムやアプリケーションのデータ、Dドライブには個人が作成したデータや写真などを保存、といった使い方ができるようになります。
用途に応じてハードディスクの使う場所を分けているので、ハードディスクのバックアップを取る際にはかなり便利になります。
パーテンションを分けるデメリット
1)容量が少ないハードディスクはさらに狭くなる
当たりまえのことですが、記憶容量の小さいハードディスクの場合には、それを分割することでそれぞれがさらn小さくなります。
300ギガとかそれ以下の記憶容量の場合にはパーテンションを分けることで使い勝手が悪くなる場合があります。
2)自分で分けるのはかなり大変
一般的なパソコンはパーテンションで分けられて、CとDのドライブがあるのが普通です。しかし、パソコンによっては2つに分けられていないものもあります。この場合はCドライブのみになります。
2つに分かれていない場合は、自分でハードディスクを2つに分けることになりますが、ことは難しい作業となります。よほど知識がある人でない限りやらない方がいいでしょう。
また、業者に持っていく方法もあります。これは安全で間違いない作業を行ってくれますが、もちろん費用がかかります。
3. ドキュメントを違うパーテンションに移動して容量を確保する
さて、長々と前置きを書いてきましたが、ここからが本題です。この記事の目的を一言で言うと、ドキュメントファイルにあるデータをCドライブからDドライブに移動してCとDドライブ両方の空き容量を確保することです。
前提として、パソコンのハードディスクが2つに分かれていることになります。
3.1. 対象となるのは「ドキュメント」「ピクチャ」「ミュージック」「ビデオ」
昔のWindowsでは「マイドキュメント」の場所を変更それば良かったのですが、Windows10では「ドキュメント」や「ピクチャ」などがそれぞれ独立しているため、今回はその全部の場所を移動します。
もし、この記事を読んで挑戦する人は「ドキュメント」だけとか容量の多い「ビデオ」だけとかでも全く問題ありません。
3.2 データのコピペじゃなくで、そのものの場所を変えます
ここまで読んで「なんだデータをコピペしてCからDへ移動すればいいじゃん」って思う人もいるでしょう。もちろんそれでも空き容量は確保できます。
しかし、今後は新しい保存データはCドライブに自分で移動したデータファイルはDドライブに保存されることとなります。その結果、データがあっちこっちに保存されて利便性が悪くなります。
なので、「ドキュメント」や「ミュージック」などの中身やフォルダはそのままに保存場所だけをCからDに移動するわけです。最初はCドライブ保存されていますが、この方法だと今保存されているデータもDドライブに移動しこれから保存するデータもDドライブの同じ場所に保存することができます。
4. 5分でできるデータ移動で空き容量確保
それでは、実際に行っていきます。ほんとに5分もかからず行うことができます。また、今回は「ドキュメント」フォルダで行いますが、「ビデオ」や「ピクチャ」など他のフォルダでも同じ操作で移動することが可能です。
1)エクスプローラー(フォルダ)を表示
左側に赤く枠を付けました。この枠のところに「ドキュメント」「ビデオ」「ピクチャ」「ミュージック」があります。
2)その枠の中の「ドキュメント」の上で右クリックします。
出てきたメニューの一番下にある「プロパティ」をクリックします。
3)プロパティから「場所」を選択し表示する
上の画像のような画面が表示されますので、上部にある「場所」をクリックします。
4)場所を選んで移動開始!
上の画像のような画面になります。赤枠になっている「移動」をクリックすると移動先を選択できます。ここではDドライブを選びます。
移動先を選んだら、あとは画面下の「OK」をクリックしましょう。
パソコンの音が鳴って上の画像のような注意文がでますが、そのまま「はい」をクリックして大丈夫です。
これで作業は終了です。データ量によって移動する待ち時間はかかりますが、作業自体は5分もかかりません。どちらかというとこの記事読むほうが時間がかかります(汗)
5. パソコンの空き容量確保まとめ
いかがでしたか?普通に外付けのハードディスクでも購入してデータ移行すればいいと思う人も多いかと思います。ただ、このやり方だとデータがパソコン内と外付けのハードディスク内の2か所にバラバラに保存されてしまいます。ちょっと不便ですよね。
今回紹介した方法は、Dドライブに余裕があればデータは一か所にまとめられるので、利便性が高い方法といえます。
作業も簡単ですぐに終わらせることができます。もし、パソコンの空き容量で困ったときはこの方法をやってみてください。また、空き容量で困る前にデータをDドライブに移動しておくのもパソコンのハードディスクを無駄なく使えてお勧めです。